クレーン点検費用はいくら?費用相場と見積り内訳を解説!
クレーン点検費用はいくら?費用相場と見積り内訳を解説!
「クレーン点検の費用はどれくらい?」「どこまでが内訳に入る?」
と悩むご担当者様へ。
クレーン点検費用はクレーンの種類・能力・設置環境・台数・試験条件で大きく変動します。さらに、荷重試験のウェイト手配や高所作業車、夜間対応などで追加費用が上乗せされるケースも少なくありません。
この記事では、代表的な点検費用の相場、価格が変わる主要要因、追加費用が発生しやすいケース、そして相見積りで失敗しないためのポイントを整理します。
この記事で分かること
- 点検費用の相場一覧(月次・年次)
- 価格が変動する主な要因(仕様・環境・試験条件)
- 追加費用が発生しやすいケースと確認ポイント
- 相見積りで比較すべき条件と情報の揃え方
1. 点検費用の相場一覧
金額は仕様・台数・環境・距離で大きく変わりますが、一般的な目安は以下です。
月次は「日常+簡易点検」の範囲で、年次は荷重試験を含む「総合健診」に近い内容となるため単価が上がります。
標準条件の目安として捉え、実際の見積りでは前提条件を必ず確認しましょう。
- 天井クレーン: 月次3〜8万円/台、年次15〜40万円/台。長大スパン・防爆・高所作業があると増額。
- 橋形・門形クレーン: 月次5〜10万円/台、年次20〜60万円/台。屋外は風対策・高所作業車が上乗せ要因。
- ジブ・モノレール: 月次2〜6万円/基、年次10〜30万円/基。カーブや分岐が多いと作業時間が増えがち。
- スタッカークレーン(自動倉庫): 月次6〜12万円/台、年次30〜80万円/台。制御・安全装置の試験が加算要因。
相場は「標準条件」の目安です。見積り時は条件を揃えて比較しましょう。
2. 価格が変動する主な要因
同じ能力でも環境や試験条件次第で見積額は大きく変わります。
特に屋外・防爆・高温といった特殊条件や、荷重試験の手配条件が上振れの要因になりやすいので、事前に情報を整理して伝えることが重要です。
- 仕様・能力: 吊り上げ能力、スパン、台数、特殊仕様(防爆・高温・屋外塩害)。
- 設置環境: 屋内/屋外、高所作業の有無、足場の必要性、粉塵・高温・低温など。
- 試験条件: 荷重試験ウェイトの手配者、搬入経路、養生や保管場所の確保。
- 移動距離・日程: 拠点からの距離、夜間・休日対応の有無、停止時間の制約。
- 報告書の粒度: 写真点数、指摘・是正提案の詳細度、提出期限。
3. 追加費用が発生しやすいケース
基本料金の外側で発生する項目は「安全」「試験」「環境」「時間帯」に紐づくものが多いです。
見積書の「別途」「条件付き」欄を必ず確認し、誰がいつ承認するかを決めておくと後日のトラブルを防げます。
- 高所作業・仮設足場: 高所作業車レンタル、足場・養生の設置。
- 荷重試験関連: ウェイトのレンタル・運搬・搬入経路確保・保管場所の手配。
- 特殊環境手当: 防爆区域、粉塵・高温・低温・屋外塩害での追加安全対策。
- 時間外対応: 夜間・休日・短時間停止枠での作業割増。
- 是正作業・部品交換: 点検で判明した不具合の補修・部品交換は別途になることが多い。
見積書では「追加条件」がどこに書かれているかを必ず確認し、承認フローと上限額を事前に合意しましょう。
4. 相見積りで比較すべきポイント
価格だけでなく「作業範囲」「報告書の粒度」「追加条件」「停止時間」「対応力」を揃えて比較するのが鉄則です。
条件が揃わない見積りは判断を誤る原因になるため、差分があれば再提示を依頼しましょう。
- 作業範囲とチェックリスト: 法定項目と報告書の粒度(写真点数・指摘詳細)。
- 費用内訳: 基本点検料、出張費、荷重試験費、報告書作成費、諸経費が明細化されているか。
- 追加費用条件: 高所作業車、夜間・休日、特殊環境、追加人員の発生条件と単価。
- スケジュールと停止時間: 希望時期に対応できるか、停止時間の調整余地。
- 対応力とリードタイム: 是正提案のスピード、部品手配の目安、緊急対応の可否。
同条件で比較することが最重要です。条件が揃わない場合は再提示を依頼しましょう。
5. 費用を抑える具体策
段取りと移動を圧縮し、再訪問を減らすことがコスト圧縮の近道です。
年間計画や情報共有を先に固めると、夜間・休日対応を避けやすくなり、追加費用も抑えやすくなります。
- 台数まとめ依頼: 同拠点・同日で複数台を依頼し、段取りと移動を集約。
- 年間契約・定期枠: 年間スケジュールを決め、繁忙期を避けて平準化。
- 事前情報の共有: 型式・スパン・過去報告書・不具合履歴を渡し、現地調査回数を減らす。
- ウェイト手配の最適化: 自社手配可否を検討し、搬入経路・保管場所を事前に確保。
- 軽微補修の同時実施: 消耗品交換や給脂を同時に行い、再訪問を防ぐ。
6. 見積り依頼時に揃える情報
最初の依頼で情報が揃っているほど、追加現調や条件ぶれが減り、見積り精度とスピードが上がります。
台数・能力・環境に加え、荷重試験条件と希望時期を具体的に伝えましょう。
- 台数、能力(定格荷重)、スパン、設置環境(屋内/屋外)、使用頻度。
- 荷重試験の要否、ウェイト手配者、搬入経路・養生・保管場所。
- 希望時期・作業可能時間帯、夜間や休日対応の可否。
- 過去の点検報告書と不具合履歴、直近の気になる症状。
- 報告書の提出期限、写真点数、指摘と是正提案の粒度。
- 追加費用の承認フロー(誰が・いくらまで・どう承認)、上限額。
7. まとめと次のアクション
相場を基準にしつつ、条件を揃えた相見積りで透明性を確保し、追加費用条件と承認フローを事前合意することがコスト・リスク両面で有効です。
台数まとめや年間契約も検討し、停止リスク低減まで含めて判断しましょう。
- 相場は「前提条件つきの目安」。必ず条件を揃えて相見積りする。
- 変動要因(仕様・環境・試験条件・距離・時間帯)を事前に整理して提示する。
- 追加費用の発生条件と承認フローを明文化し、上限額を決める。
- 台数まとめ・年間契約・情報共有で段取りと移動を圧縮し、コストを抑える。
- 報告書の粒度と是正提案の質も比較軸に入れ、停止リスク低減までを含めて判断する。
次の一手として、①設備情報・試験条件・希望時期を整理、②3社程度へ同条件で見積り依頼、③内訳と追加条件・報告書粒度を比較、④年間計画と停止時間をすり合わせ――この流れで進めれば、費用と停止リスクを両立しやすくなります。
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