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移設・撤去したクレーンの履歴管理|台帳から消さずに残す情報

公開: 2026年10月22日
移設・撤去したクレーンの履歴管理|台帳から消さずに残す情報

クレーンが撤去されたと聞いて台帳の行を削除すると、過去の点検報告書、修理見積、交換部品の記録がどの機器のものか分からなくなります。また、別棟へ移設した機器を新規登録すると履歴が分裂します。機器のIDを維持し、現在状態と場所の変遷を別々に記録するのが基本です。

点検・修理会社の台帳には、移設日、旧場所、新しい場所、当時の号機名、最終作業を残し、顧客からの照会時に過去資料へ戻れるようにします。

移設後も同じ機器の過去作業を追えるか確かめる

機器履歴の管理画面を見る

移設・撤去時の登録方法を、資料請求・無料体験で確認できます。

削除すると過去の説明ができなくなる

撤去済みの機器にも、当時の報告書、異常の指摘、修理内容、見積の判断、担当者とのやり取りがあります。台帳から消すと、顧客から「以前交換したホイストの型式を知りたい」と聞かれても追えません。売上や作業件数の集計でも、過去案件の機器参照が切れます。

機器台帳の基本はクレーン点検の顧客管理と機器台帳の作り方で解説しています。移設管理では状態を「稼働中」以外にも広げます。

現在状態を曖昧な備考にしない

状態意味の例予定一覧での扱い
稼働中現在の場所で使用されている契約・依頼範囲に応じて対象
移設予定移設日と新場所を調整中現場所と新場所を確認
保管中取り外され、再使用の可能性がある通常予定から外し、再開条件を記録
撤去済み現場から取り外された新規予定から除外し、履歴は参照可能にする
廃棄・譲渡自社顧客の管理対象外になった終了日と理由を残す

状態名は自社で定義し、「休止」「撤去」「廃止」を担当者の感覚で使い分けないようにします。法的な扱いや再使用時の要件は状況で異なるため、設備所有者、施工・点検の責任者、関係機関などへ確認してください。

場所履歴は開始日と終了日で持つ

機器の現在場所だけを上書きせず、期間を持つ場所履歴を作ります。移設日が未確定なら予定と確定を分けます。号機名も場所とともに変わる場合があるため、旧名称を同じ履歴に残します。

機器ID期間場所号機名根拠
E-004822021年4月〜2026年8月東工場A棟西側2号機点検報告書、銘板写真
E-004822026年9月〜西工場加工棟加工棟1号機移設完了連絡、現地確認

これは架空の運用例です。機器IDを変えずに場所と名称の履歴を追加することで、旧報告書と現在の機器を結べます。番号の考え方は機器管理番号の付け方も参照してください。

クレカンの機器一覧の実画面。設置場所、取引先、設置日、前回作業日が並ぶ
移設前後の照合では、機器名称・型式・製造番号に加え、設置場所、取引先、機器設置日、前回作業日を確認します。画面に見える現在値とは別に、旧場所と変更日をどう残すかを自社運用で決めます。 クレカンの機能紹介でも確認できます。クレカンの実画面(デモデータ)。会社名・金額・件数は説明用で、実顧客の情報・導入成果ではありません。

移設・撤去を知ったときの更新手順

  1. 顧客から聞いた内容を予定情報として記録する
  2. 対象機器を機器ID、銘板、場所、写真で確認する
  3. 進行中の点検予定・見積・修理案件への影響を洗い出す
  4. 実施日、作業主体、新しい場所または処分区分を確認する
  5. 現在の場所履歴を終了し、新しい場所履歴または状態を追加する
  6. 関連文書と写真を機器履歴へ結ぶ
  7. 別担当者が、予定一覧からの除外と履歴の連続性を確認する

顧客から「もうありません」と聞いただけで撤去日を確定しないようにします。聞いた日、情報提供者、未確認事項を残し、必要なら完了資料や現場確認で確定します。

再設置・再稼働時に引き継ぐ情報

保管中の機器が再設置される場合、過去の最終点検日だけを基に次回予定を決めません。保管期間、移設工事、現在の状態、必要な確認や手続きについて、関係者が判断した結果を記録します。点検会社の営業・事務は独自に安全判断せず、確認責任者と判断日を残します。

  • 以前の設置場所と最終作業
  • 取り外し・保管・運搬に関する資料
  • 新しい設置場所と顧客の号機名
  • 再設置後に実施した確認と結果
  • 今後の契約対象と連絡窓口

移設前後で同じ機器か判断できない場合は、重複統合を急がず機器台帳の重複を整理する手順に沿って照合します。

残す文書と検索語

移設見積、作業報告、撤去写真、譲渡に関する顧客連絡などを、機器IDと案件番号で検索できるようにします。文書名には当時の号機名だけでなく機器IDを入れます。原本は当時の記載を保ち、後から判明した新名称は台帳の別名として追加します。

移設前後のスナップショットを残す

移設の直前と完了後に、台帳の状態を記録します。移設前は設置場所、号機名、主要仕様、最終作業、未完了の指摘を確認し、移設後は新しい場所、号機名、関連文書、顧客窓口を確認します。前後を同じ案件番号で結ぶと、どの情報が変更され、何が維持されたかが分かります。

確認項目移設前移設後
機器ID既存IDを確認同一性確認後に維持
場所終了予定日開始日と建屋
号機名旧名称新名称と変更日
未完了事項見積・指摘を列挙継続・終了の判断者を記録

所有者や契約主体が変わる場合

機器が同じでも、売却や事業移管で顧客関係が変わることがあります。過去の顧客記録を新しい顧客へ上書きせず、自社が関与した期間、契約主体、作業依頼者を期間で分けます。新しい所有者へどの過去資料を引き継げるかは、契約・権限・個人情報の扱いを確認します。

自社の管理対象から外れた後に、第三者の情報を推測で追加しません。「譲渡と聞いたが移管先未確認」のように事実の範囲と確認状態を残します。再び依頼が来た場合は、新しい契約関係を確認してから既存機器IDとの関係を判断します。

状態別一覧で見るべき例外

  • 撤去済みなのに次回点検候補へ出ている機器
  • 移設予定日を過ぎても旧場所のままの機器
  • 保管中だが進行中案件が残る機器
  • 新場所が未確認のまま稼働中となっている機器
  • 廃棄・譲渡後も契約対象へ残っている機器

移設案件のファイル名をそろえる

移設前後の写真や文書を「○○工場クレーン」の名前だけで保存すると、名称変更後に探せません。機器ID、案件番号、日付、文書種類をファイル名または文書管理項目に入れます。例として「E-00482_案件R-026_20260915_移設完了報告」のようにします。

写真は移設前・搬出・新場所設置後など段階を記録し、説明文で撮影場所を補います。安全確認の代用にはせず、台帳上の同一機器と場所履歴を照合する資料として使います。

旧場所と新場所の双方で同じIDが同時に稼働中と表示された場合は、移設日の未更新か別機器の混同を疑い、案件資料で確認します。場所履歴の重複期間を定期的に抽出すると見つけやすくなります。

よくある質問

Q. 撤去済み機器は予定一覧に出したくありません。
A. 機器を削除せず状態で除外します。履歴検索では表示し、通常の点検候補から外す設計が分かりやすいです。

Q. 別会社へ譲渡された場合も残しますか。
A. 自社が管理した期間と終了理由を残し、譲渡後の情報は契約や権限の範囲で扱います。無断で新所有者の情報を追記しません。

Q. 移設後に号機名が同じなら場所だけ変えればよいですか。
A. 旧場所の終了日と新場所の開始日を残します。現在場所の上書きだけでは、過去の作業場所を説明できません。

Q. 撤去日が分かりません。
A. 推定日を確定値にせず「年月のみ確認」「顧客へ確認中」など精度を記録します。後から根拠が得られた時に更新します。

Q. 一部ユニットだけ別設備へ移した場合はどうしますか。
A. 何を機器単位とするかで扱いが変わります。本体IDを維持し交換履歴にするか、ユニットIDを別に持つかを決め、関係を残します。

Q. 撤去案件の報告書はどこへ結びますか。
A. 機器IDと撤去案件の双方から参照できるようにします。過去の点検履歴と撤去時の状態を一続きで確認できます。

移設前後の変更手順と旧記録への導線を試す

公開画面で確認できるのは、機器一覧に現在の設置場所が表示されることです。設置場所を変更する手順、旧場所名の残し方、移設前の点検・修理記録へどの経路で戻れるかは、この画像だけでは判断できません。

無料体験では、一台を別工場へ移す架空例を使い、変更操作の前後、旧記録への導線、移設案件と新しい号機名の関係を確認してください。貸出・保管・返却など自社に必要な区分も、専用機能がある前提にせず、実際の入力と検索で運用できるかを確かめます。

移設後も同じ機器の過去作業を追えるか確かめる

機器履歴の管理画面を見る

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