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天井クレーンの地震後点検は法令義務?チェックリストと対応方法を徹底解説

2025年7月9日
天井クレーンの地震後点検は法令義務?チェックリストと対応方法を徹底解説

天井クレーンの地震後点検は法令義務?チェックリストと対応方法を徹底解説

日本は地震大国であり、工場や倉庫で稼働する天井クレーンも地震の影響を受ける設備の一つです。

「地震後、天井クレーンの点検は法令で決まっているのか?」「どこを点検・確認すればよいのか?」と悩む管理者も多いでしょう。

地震後の点検を怠ると、目に見えない損傷が原因で後日重大事故・落下事故が発生する恐れがあります。

この記事では、天井クレーンの地震後点検の法令義務、地震後に確認すべき具体的チェックリスト、安全確保のための対応ポイントをわかりやすく解説します。

この記事を読むことでわかること

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地震後の天井クレーン点検は法令で義務付けられているのか?

クレーン等安全規則では、

第37条(暴風後等の点検)において「クレーンを用いて中震以上の震度の地震の後に作業を行なうときは、あらかじめ、クレーンの各部分の異常の有無について点検を行なわなければならない。」

と規定されています。

つまり、地震後には異常の有無に関わらず安全確保のため点検を行うことが法令上義務付けられおり、 地震後は速やかにクレーンの安全確認・点検を実施することが安全管理・法令遵守の観点から必須となります。

地震後の天井クレーン点検で確認すべきチェックリスト

以下は地震後に点検・確認すべき具体的なチェックポイントです。

① クレーン本体の位置・水平度の確認

  • レール上でクレーン本体がずれていないか
    (目視で本体の位置を確認し、端部や壁との隙間が変化していないかチェック)
  • ガーダー・ビームが水平を保っているか
    (水準器やレーザーなどで水平度を測定し、傾きや沈み込みがないか確認)

② レールのずれ・変形・損傷

  • 走行レールのずれ・曲がり・破損・緩みがないか
    (レールの継ぎ目や全体を目視・触診し、段差や隙間、レールの浮き上がりがないか確認)
  • ジョイント部の段差・隙間・緩みの有無
    (ジョイントプレートやボルトの緩み、レール間のズレを重点的に点検)

③ ボルト・固定部の緩み

  • アンカーボルト・固定金具が緩んでいないか
    (スパナ等で増し締め確認、目視でボルトの浮きや変形がないか点検)
  • クレーン固定部・ホイスト取り付け部の緩みがないか
    (取り付け部のガタつきや異音、ボルトの脱落がないか確認)

④ 構造部の亀裂・変形・脱落

  • ガーダー・ビーム・支柱に変形や亀裂がないか
    (表面の塗装割れや歪み、亀裂の有無を目視・打音検査で確認)
  • 溶接部・取付部の破損・剥離がないか
    (溶接部の割れや剥がれ、取付金具の脱落・変形を重点的に点検)

⑤ ワイヤーロープ・チェーンの損傷

  • ワイヤーロープ・チェーンの断線・緩み・ねじれ・ささくれがないか
    (全長を手でなぞりながら、断線・変形・摩耗・潤滑不足も確認)

⑥ ブレーキ・制御装置の正常動作確認

  • 制御装置・ブレーキが正常に作動するか
    (実際に操作してブレーキの効き具合や制御反応を確認)
  • 異音・異常動作がないか
    (動作時に異音や引っかかり、遅延がないか注意深く観察)

⑦ 電気系統の異常有無

  • 電源・配線の断線・破損がないか
    (ケーブルの被覆破れやコネクタの緩み、焦げ跡がないか点検)
  • 操作盤・リモコンが正常に動作するか
    (各ボタン・スイッチの反応、表示ランプの点灯状況も確認)

⑧ ホイスト・フックの動作確認

  • ホイストの昇降動作が正常か
    (空荷で昇降させ、途中停止や異常音がないか確認)
  • フックの安全装置・スイベル部分に異常がないか
    (安全ラッチの動作、スイベルの回転具合、摩耗や変形も点検)

地震後点検後に異常があった場合の対応

  • 異常が確認された場合はクレーンの使用を中止し、点検・修理を実施する
  • 業者へ依頼し詳細な調査・修理を行う
  • 再使用前に安全が確認できるまで運転しない

特にレールのずれ・亀裂・固定部の緩みは、地震の揺れによって非常に発生しやすい代表的な異常です。
例えば、レールが本来の位置からずれてしまうと、クレーンの走行時に脱線や引っかかりが起こり、重大な事故につながる恐れがあります。
また、レールやガーダーに亀裂が生じている場合は、構造的な強度が著しく低下し、荷重に耐えられず破断するリスクも高まります。
さらに、アンカーボルトや固定金具の緩みは、クレーン全体の安定性を損ない、最悪の場合はクレーンの転倒や落下事故を引き起こす可能性も否定できません。
これらの異常は目視や打音検査、工具による増し締め確認などで早期発見が可能なため、地震後は必ず重点的に点検し、異常があれば速やかに補修・修理を行うことが重要です。

まとめ:地震後の天井クレーン点検で安全を守る

地震後は天井クレーンの点検が法令で明記されているわけではありませんが、安全確保のため速やかな点検が必須です。

地震後に点検を怠り、そのまま運転を継続することは重大事故・荷落下・生産停止を引き起こすリスクがあります。

「どこを確認すればよいかわからない」「地震後に不安がある」という場合は、クレーン保守点検業者への相談・無料見積もり依頼から始め、安全確保と法令遵守を徹底してください。

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